ユビー生成AI成果事例200〜499床西日本

松阪中央総合病院

生成AIで「ワーク・リノベーション」を推進。全体最適で患者と向き合う時間を創出

公開日:2026/3/21

生成AIで「ワーク・リノベーション」を推進。全体最適で患者と向き合う時間を創出

地域の基幹病院として生成AI活用によるDXを推進。現場のボトムアップ型アプローチと「ワーク・リノベーション」の実践により、事務作業の総量を削減し、医療従事者が本来の専門業務である「患者様と向き合う時間」を最大化する取り組みを実現した。

地域の基幹病院として、地域医療の未来を守るべく生成AI活用によるDXを推進。現場の課題を起点としたボトムアップ型アプローチと「ワーク・リノベーション」の実践により、事務作業の総量を削減し、医療従事者が本来の専門業務である「患者様と向き合う時間」を最大化する取り組みを実現した。

導入の背景・目的
  • 地域医療の持続のために先陣を切るDX推進
  • オンプレミス環境下でセキュアなAI基盤の構築
  • 現場課題を起点とした持続可能な推進体制の模索
効果
  • 隠れたIT人材の発掘と部門横断DX推進リーダーを育成
  • 「やらされ仕事」から脱却し、挑戦する文化を醸成
  • ワーク・リノベーションによる効率化×全体最適化

地域医療の未来守るため先陣切りDXを推進する

人口減少に伴う医療人材不足というこの地域の課題に対し、当院は地域医療の未来を守るために新たな体制の構築を急務としていた。三重県厚生連本部の医療DX推進プロジェクトを契機に、三重県厚生連の主力病院である当院が先陣を切って生成AI活用によるDXを推進し、この地域の未来の医療モデルとなることを目指した。当院のDX委員会においても生成AIへの関心は極めて高く、導入への機運が高まっていたことも、今回のDX推進の原動力となった。

導入の決め手は汎用性の高さと定額制

Ubieを選定した大きな理由は、ユーザー自身がプロンプトを柔軟に構築できる点にある。これにより、医療業務における多様なユースケースへの適用が可能となり、議事録作成といった医療業務外の領域でも有用である。また、定額制でトークン生成に上限がない点も選定の決め手となった。従量課金制ではコストを意識して試行錯誤が制限されるが、定額制は職員がコストを気にせず自由に生成AIを活用できる。

セキュリティ懸念の大きい「シャドーIT」からの脱却

導入以前から職員による自主的な生成AI利用は見受けられたが、セキュリティ面での懸念や、情報システム部門が把握・管理していない端末やサービスを業務で利用する『シャドーIT』の進行が課題となっていた。当院は電子カルテがオンプレミス環境という利点を活かし、院内ネットワーク内で完結する安全な生成AI活用環境を整備した。外部へのデータ流出リスクを徹底的に排除し、セキュリティを担保することで、全職員が安心して業務効率化に取り組める基盤を構築した。

汎用性と定額制がもたらす「活用の自由」

多様なユースケースへ適応可能なため、病院全体の経営メリットへ寄与

現場の課題を起点として持続可能な推進体制を築く

トップダウンによる強制ではなく、現場の課題をAIで解決するボトムアップ型アプローチを採用した。各部門から関心のある人材を募り、小規模なワーキンググループを組成。現場の「困りごと」を起点にAI活用を積み重ねることで、進化し続ける体制を構築した。

ワーク・リノベーションで実現する、全体最適と患者への還元

従来の「タスクシフト」は業務を他職種へ移すだけで、受け手の負荷増大を招く懸念があった。しかし当院が目指したのは、AI活用による業務プロセスの全体最適化、すなわち「ワーク・リノベーション」である。事務作業の総量をAIで削減することで、特定の職種に負担を偏らせることなく、組織全体の業務負担を軽減した。特にレセプト作成では、AIの病名提案と医師の承認フローを確立し、医師と医事課双方の業務を効率化している。AIはあくまで手段であり、目的は「人を幸せにすること」にある。事務作業に費やしていた時間を患者様との対話に充てることで、医療の本質である「人と人との関係」を深めることを目指している。

隠れたIT人材を発掘し部門横断のリーダー育てる

単なるツール導入にとどまらず、現場の課題を自らAIで解決できる「DX推進の担い手」を育成し、組織全体のデジタルリテラシーを底上げした。小林医師が現場に足を運び、スタッフと協働することで、各部門で成功事例が生まれ、組織全体が自律的にDXを推進する土壌を形成している。

やらされ仕事から脱却し互いに認め合う文化を醸成

トップダウンの強制を排したことで、デジタル化に対する現場の抵抗感を払拭した。医師と現場スタッフが協働する環境が整い、「新しい技術を先駆けて導入している」という意識が病院の魅力を向上させている。当プロジェクトを牽引する小林医師は「押し付けは絶対によくない」という信念でDXを推進している。この姿勢がスタッフの心理的安全性を高め、互いの仕事ぶりを認め合う文化を醸成されている。

病院紹介

松阪中央総合病院

松阪中央総合病院

「断らない救急」と「高度ながん診療」を軸に、松阪・東紀州地域の中核を担う。地域の期待に応える安全で安心な医療の提供に加え、生成AIによる「ワーク・リノベーション」を推進。事務作業の効率化で患者様と向き合う時間を最大化し、持続可能な地域医療体制の構築に先駆的に挑戦している。

所在地
三重県松阪市川井町字小望102
設立
昭和36年
代表者
病院長 田端 正巳
病床数
一般440床
ユビー生成AI200〜499床西日本成果事例

医療現場の
業務効率化・経営改善
を支援します

まずはお気軽に
お問い合わせください